やふおく

 いわゆるYahooオークションのことを短縮形でこういうらしい。
 なんだか陽気なおっちゃんのいる八百屋のような雰囲気(八百福・ヤオフク?)だが,私のイメージは魑魅魍魎集まる淫猥な巣窟(中国・韓国の一部偽造品販売店のような…?)であった。実際にやってみるまでは・・・。
 弁護士は,日頃から詐欺・恐喝,破産・債務整理といった事件に接しているので,気づかないうちに世間一般に対するイメージも性悪説になっていってしまったようだ。友人にこの話をしたら,「やはり弁護士は最悪の隣人だね」と言われてしまった。
 実際の「やふおく」は素人同士の信頼関係に基づいた売買契約が滞りなく締結され,実施されていた。これがごく普通の姿なのだと実感できて,やふおくを体験してよかったと思う。正直言って,最初は半分以上の取引でなんらかのトラブルに巻き込まれるはずと覚悟していたが,いまのところすべて順調のようである。
 弁護士感覚でいうと,瑕疵担保責任はどうなるのだろうかとか,錯誤無効を言われたらどうしようとか,いろいろとよけいなことを考えて,契約書の一通でも添付したくなってしまうのだが,なにはともあれ,相互の信頼関係が基礎となっているということが,この社会に対する信頼を再認識させてくれて,うれしかったと同時に反省もした。
このような形でセカンドハンド・アウトレット市場が発展することは,リサイクルを通じて地球環境にもよい効果を上げるだろうし,家計も助かるのだろう。
 また,これだけ個人の破産・民事再生が増えているなか,たいがいの貸金業者が順調に収益をあげているのも,借りたものは返すという素朴な誠実さを素朴に実行している人のほうが圧倒的に多いからなのだろう。

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