カテゴリー: 趣味

  • インターネットの広告宣伝媒体としての効用

    最近,インターネット上で私のWebサイトを見たというお客様からの問い合わせが引き続いた。

    あまり更新もしていないし,リンクも張られていないので,非常に目立ちにくいサイトであるにもかかわらず,非常に真摯なお問い合わせを頂くことに,正直言って,驚きを感じている。

    かつては,いや,いまでもなお,弁護士一般にいえることだが,一見のお客さんは歓迎されない。これは,弁護士が他人の権利義務に直接介入する職業であることから,交渉相手や関係者への影響が非常に大きいために,信頼関係のない相手方からの依頼そのものが何かしらの悪意を持って行われる可能性がなくはないためである。

    たとえば,悪意を持った者は,利害関係を隠した上で依頼し,弁護士が利益相反に追い込まれるように誘導したり,弁護士の回答を勝手に解釈して不法請求の根拠に吹聴したりするなどして,弁護士がもっとも大切にしている社会からの信頼を容易に破壊してしまうことがありうるからである。

    しかし,最近私が経験しているのは,信頼ある紹介者を介した取引にも匹敵する良質な依頼者からの問い合わせである。考えてみれば,市役所等で開催される市民法律相談もその窓口にたまたまアクセスした者の相談であって,決して悪意ある依頼者ばかりでないのだから,窓口がたまたま私のWebサイトであったからといって,悪意があるとはなから決めてかかるのは間違いなのであろう。

    私のような小規模なブティック経営を目指す弁護士事務所にとっては,今後,Webサイトが有用な広告宣伝材料になるだろう。そのときが来るまでに,さらにサイトの内容(ひいては,私自身の専門性)を磨いていきたい。

  • 祝:高速道路2人乗り解禁

     気が付けばもう月末ですね。なんだかんだで結構忙しく過ぎて,重要判例集の復習でもやろうかとおもっていたのも,結局は計画倒れになり,相変わらず日常業務に忙殺される今日この頃です。
     ところで,4月1日から,いよいよ高速道路で自動二輪車の2人乗りが解禁されますね(年齢20歳以上,免許を受けて3年以上の人のみ)。
     2人乗りの場合には料金を後部席に払ってもらえばよいので楽ですけど,できることなら同時に二輪車ETCも実現してもらいたかったなあ。普段はグランドマジェスティに乗るのですが,遠出の時にはZZR1200なので,料金所では毎度面倒な思いをしているんでねぇ。
     高速道路での安全性についてですが,中型バイクと大型バイクではおおむね時速100km前後からの加速力が全く違うので,2人乗車になるとそれがいっそう顕著になってくるだろうと思います。規制上は125ccを超える車両がOKなのですが,2人乗りの場合には,できることなら400cc以上の車両で走ってもらいたいですね。馬力のないバイクは渋滞や追突の原因になりかねないと危惧しています。
     また,2人乗車の場合には,制動距離も伸びるし,制動時の前輪への加重も大きくなるので,操作性は非常に悪くなります。
     自動車のドライバーはこのような二輪の特性を理解して,追突や接触などの事故を起こさないように注意してほしいですね。時々二輪車を目の敵のようにして執拗に急接近したりするドライバーが居ますが,絶対止めて欲しいです。なにしろ,二輪車は体が剥きだしなので,転倒したら必ず打撲・出血するんで・・・。
     それと,二輪車のライダーも,どんなに暑くても長ズボン長袖に革靴グローブの装備を怠らないようにしてほしいです。
     せっかく実現した高速道路の2名乗車なので,事故の多発で再度禁止ということにならないように,二輪車ライダーの皆さん,心して安全運転を致しましょう。

  • やふおく

     いわゆるYahooオークションのことを短縮形でこういうらしい。
     なんだか陽気なおっちゃんのいる八百屋のような雰囲気(八百福・ヤオフク?)だが,私のイメージは魑魅魍魎集まる淫猥な巣窟(中国・韓国の一部偽造品販売店のような…?)であった。実際にやってみるまでは・・・。
     弁護士は,日頃から詐欺・恐喝,破産・債務整理といった事件に接しているので,気づかないうちに世間一般に対するイメージも性悪説になっていってしまったようだ。友人にこの話をしたら,「やはり弁護士は最悪の隣人だね」と言われてしまった。
     実際の「やふおく」は素人同士の信頼関係に基づいた売買契約が滞りなく締結され,実施されていた。これがごく普通の姿なのだと実感できて,やふおくを体験してよかったと思う。正直言って,最初は半分以上の取引でなんらかのトラブルに巻き込まれるはずと覚悟していたが,いまのところすべて順調のようである。
     弁護士感覚でいうと,瑕疵担保責任はどうなるのだろうかとか,錯誤無効を言われたらどうしようとか,いろいろとよけいなことを考えて,契約書の一通でも添付したくなってしまうのだが,なにはともあれ,相互の信頼関係が基礎となっているということが,この社会に対する信頼を再認識させてくれて,うれしかったと同時に反省もした。
    このような形でセカンドハンド・アウトレット市場が発展することは,リサイクルを通じて地球環境にもよい効果を上げるだろうし,家計も助かるのだろう。
     また,これだけ個人の破産・民事再生が増えているなか,たいがいの貸金業者が順調に収益をあげているのも,借りたものは返すという素朴な誠実さを素朴に実行している人のほうが圧倒的に多いからなのだろう。