カテゴリー: 業務連絡

  • 預り金等の取扱に関する規程(日弁連)の所見

    日弁連預り金等の取扱に関する規程

     4条2項「預り金の総額が五十万円以上となった場合において、当該預り金を十四営業日(日本銀行の休日を除いた日をいう)以上にわたり保管するときは、当該預り金のうち五十万円以上の額を、預り金口座で保管しなければならない。」や、7条2項「当該預り金又は預り預貯金に係る職務が終了した後三年間保存」と、具体的に数値基準が示された点が実務的な影響点でしょう。

     そのほかは、おおむねどの条項も、これまでどんな弁護士でもやっていたようなことで、特に何か対策が必要というものでもありません。たぶん、多くの弁護士は、他人の金を預かることに、なんとなくの気持ち悪さを感じていて、少しでも早く預かり残高をゼロにしたいと思っているのではないでしょうか。

     普通は預かったお金は全部口座保管するのが原則(そのほうが出入金履歴が残って便利)でありますし、弁護士の善管注意義務違反の時効は10年ありますから、預り金記録を3年で廃棄してしまうと、自分の義務履行の立証が出来なくなってしまうので、10年未満で廃棄することもあり得ません。

     うーん、提案時はろくに読んでいなかったけど、いざできあがった規程を見ると、なんだかなあ・・・ですね。

  • ライブラリーの改定 人生年表作成システム

    以前に作成した人生年表作成システムですが、今度は、結婚記念日と法要の情報を追加できるようにしました。
    長期間の経過を聴取することが必要な訴訟類型において、事前に作成しておくと聞き取りの際の記憶喚起がしやすいと思います。

    初期の選択肢は500年分ありますが、正確な日数計算ができるのは、明治5年のグレゴリオ暦採用後に限ります。それより古い時代の日付については、新暦・旧暦で日差があるため、旧暦日付を新暦応答日に変換してから入力しないと、不正確になりますので、あくまでも目安としてお考えください。

    よろしければお試しください。

    ライフイベント表作成ページへのリンクはこちら

  • 建設労働者石綿被害調査票作成システムの試作

    リンクはこちらです。
    「ライブラリ」のリンクからも入れます。

    ただいま、日本各地で、建設労働者の方々が石綿(アスベスト)含有建材の取り扱いによって、肺がん、中皮腫等の健康被害を受けたことに関して、裁判が起こっています。

    国のまとめた石綿(アスベスト)含有建材データベースが公表されていますが、このたび、裁判用資料の作成に準拠して、期間と業種によって検索できるプログラムを作ってみました。

    生まれた年を入力して、働いた期間と、その間の仕事の概要をチェックすると、どのような種類の建材を扱った可能性があるかがわかります。
    いろいろなパラメータを変化させて検索すると、労働時期や経験によって、石綿への接触可能性がけっこう違ってくることが理解できると思います。

    一度お試しください。